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デジタルノマドの在留資格に関するパブリックコメントが始まっています。

デジタルノマドとは、ITやマーケティング、コンサルティングなどの仕事に従事し、世界各地を移動しながらリモートで働く人々のことです。すでに世界各国でデジタルノマドビザの運用が開始されています。

日本では、2024年2月2日に政府が、デジタルノマドを対象に、在留資格「特定活動」を付与する新制度を発表しました。この制度は、今年3月末までに関係する省令・告示を改正し、運用を始める予定です。

現在運用開始に先立ちパブリックコメントを実施し、国民からデジタルノマドビザに関する意見を募っています。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCM1031&id=315000081&Mode=0

制度の概要は以下の通り。
1.在留資格に該当するリモートワークの業務内容
  外国法人との雇用契約に基づいてリモートワークにより業務に従事する活動。
  または外国にある者に対し、リモートワークにより役務を有償で提供し、若しくは
  物品等を販売等する活動。

2.要件
 〇ビザ(査証)免除の対象で、日本と租税条約も締結する国・地域の国籍を有すること。
 〇年収1000万円以上であること
 〇日本に滞在中の民間医療保険に加入すること

3.在留期間
  6月

4.家族の帯同
  認められる

となっています。特定活動告示が定められることとなっていますので、入国は在留資格認定証明書交付申請によることがかんがえられます。ただし、国内企業が所属機関になることは認められていないので、国内の所属機関が代理人になることによる申請はできないこととなります。この申請はどのように行われるのか。また、在留期間も6月と短く、公表されている概要では更新の可能性についても言及されていません。資格外活動も認められないでしょう。
パブリックコメントを受けてどのような形で4月以降運用が開始されるのか待たれるところですが、優秀なデジタルノマドワーカーが使いやすい方向で運用がなされることを期待したいです。